お客様の質問にお答えします➉「手元供養は良くないと言われました。理由は?」

Q.手元供養にしようと考えていますが、親戚に「自宅に遺骨を置いたままにするのは良くない」と言われました。良くない理由が分かりません。どうしてでしょうか。

手元供養は近年急速に普及しており、「家の中で丁寧にご供養ができる」と人気を集めています。
しかし一方で「自宅に遺骨を置いたままにするのは良くない」と親戚などに言われて悩んでいる方もいらっしゃるようです。

ではなぜ「よくない」と言われるのでしょうか。
その理由を検証してみました。

 

■ご遺骨は四十九日法要の後、必ず納骨をしなければいけないと思っている。

ご遺骨は四十九日の法要後に、お墓や納骨堂などに納骨をするのが一般的です。

しかし、実は納骨を行う時期は特に決まっていませんし、火葬が終わってすぐに納骨をする方もいれば、一周忌法要や三回忌法要時に納骨をする方もいます。

また、別の場所に納骨をせずに自宅に安置をしている方もいます。

大切な方とのご遺骨と離れがたいという方は無理に納骨をする必要はありません。
気持ちが落ち着くまで家でご供養しても何ら問題ないのです。

三回忌法要までにはご納骨を済ませた方が良いという説もありますが、分骨して手元供養をする場合は、期間を問わずずっとお手元でご供養している方も多いようです。

 

 

■自宅にご遺骨を置いておくことを違法だと思っている。

ご遺骨は四十九日法要後にお墓や納骨堂に納骨する人が多いため、自宅に置いたままにすることは違法だと思っている方もいます。
しかし、それは間違い。

ご遺骨に関する法律として「墓地、埋葬などに関する法律」があり、それには「ご遺骨は定められた場所に埋葬しなければならない」と定められていますが、あくまで「埋葬」に対しての法律であり、埋葬せず手元でご供養する場合は、例えそれが長期間にわたっていても全く問題ありません。

分骨ではなく、すべてのご遺骨を手元供養される方もいますが、もちろんそれも法律上の問題はありません。

ただし、自宅の庭にお墓を建てて埋葬する行為は違法となりますのでご注意ください。

 

■納骨しなければ、亡くなった人が成仏できない・縁起が悪いと思っている

「ご遺骨を納骨しないで家に置いておくと故人が成仏できないし、縁起が悪い」と言われる方もいます。

また「納骨をしてお寺の住職にお経をあげてもらわなければ、きちんと成仏できずにさまよってしまう…」と心配される人もいます。

しかし、納骨しないと成仏できないということはありませんし、お経をあげてもらわなければ成仏できないということももちろんありません。

仏教でいう「成仏」とは悟りをひらくことを指し、それが転じ、亡くなった方が仏様になるという意味で使われています。

仏教では四十九日で仏様になると考えられているので、四十九日法要で納骨をする人が多いのですが、これも宗派によって異なり、浄土真宗などでは亡くなった直後に成仏していると考えられています。

そして、どちらにしても納骨=成仏できるということではありません。 

むしろ手元供養で、毎日手を合わせてもらえる、大切にしてもらえる故人は、大切な家族に見守られながら安らかに眠ることができるのではないでしょうか。

 

■ご遺骨の管理がきちんとできないのではと心配している。

「自宅にご遺骨を置いたままだと遺骨にカビが生えたり、地震などがあったときに紛失してしまうのでは…」と心配される方もいます。
結論から言うと、通常の状態で保管している場合はカビが生える心配はありません。

そのまま保管して問題ありませんが、出来るだけ湿気や寒暖差が少ない場所を選ぶとなお安心でしょう。

破損が心配な場合は人の手の触れにくい場所に安置すると良いでしょう。

災害の場合はお墓や納骨堂でも破損の心配はあります。
どうしても不安な場合は出来るだけ危険性が少ない場所に安置すると良いでしょう。

保管する場合のもうひとつの注意点は、自分が管理できなくなった後、誰に管理をしてもらうかです。
あらかじめ家族と話し合い、家族が引き継ぐことができなければ納骨先を決めておくと安心です。

おくぼの永代供養セットプラン、散骨セットブランでは、おくぼの中のご遺骨が管理できなくなった場合のサポートも行っています。

 

 


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