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お客様の質問にお答えします⑱「手元供養の粉骨は自分でしてもいい?」
Q.「手元供養を考えていますが、手元供養をする場合粉骨が必要だと聞きました。粉骨って自分でできるんですか?自分で行う場合の注意点などはありますか?」
A.粉骨は自分で行うこともできますが、ご遺骨には発がん性物質が含まれている場合もあるのであまりおすすめできません。
粉骨とはご遺骨をパウダー状にすることです。
散骨をする場合はご遺骨を2㎜以下に砕く必要がありますし、ミニ骨壺やペンダントタイプの手元供養品でもご遺骨を粉骨することを条件としているものも少なくありません。
多くの手元供養の業者は粉骨も行ってくれますが、その分費用が追加されますので「自分でできないのかな?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、自分で粉骨することはできます。
粉骨をする際は資格なども必要ありませんし、法律上もなんら問題はありません。
しかし自分で粉骨を行うことはおすすめできません。
その大きな理由は次の2点です。
1.ご遺骨には皮膚炎や発がん性物質などの要因とされている「六価クロム」が含まれている場合がある。
ご遺骨を火葬する過程で、環境基準値の数倍から数十倍を超える有害物質の「六価クロム」が生成されることが確認されています。
そのため、ご遺骨を直接触れたり、粉骨する際に微粒子を吸い込んでしまったりすると健康を害する可能性があります。
2.ご家族が直接ご遺骨に手を加えることで、心理的な負担がかかる
ご遺骨を粉骨することは決して悪いことではなく、法律的にも、また宗教的にも問題はありません。
しかし、大切な方のご遺骨に手を加えることは気持ちの面で抵抗がある人もいらっしゃるでしょう。
無理して自分で粉骨すると心にしこりが残りかねません。
A.それでも自分で粉骨したい…という場合はこのような流れで行います。
ご自身で粉骨をする場合はご遺骨の粉塵などを吸い込むことがないよう、「手袋」「マスク」「ゴーグル」などを用意しましょう。
手袋はご遺骨をしっかりつかむためにグリップ力のあるゴムやラバー素材のもので滑り止め加工がされているものを選んでください。
ご遺骨を砕く際には乳鉢やすり鉢を用意し、金づち、木づちなどで砕いていきます。
ミルやミキサーなどの器具を使用することもできますが、これまで使用していたミキサーやミルを使わず、新しい器具を購入する方が良いでしょう。
成人のご遺骨の場合、2㎜以下のパウダー状にするにはかなりの力が必要になります。
自分の手で行う場合は先端の大きなものを使用する方が良いでしょう。
粉骨する前にはご遺骨以外のものを取り除いたり、濡れている場合は乾燥させるなどの作業も必要となります。
A粉骨を自分で行う場合のメリットとデメリット
【メリット】
●費用がかからない
●大切な人のご遺骨を自分の手で粉骨できる
●業者に依頼する手間がかからない
【デメリット】
●精神的な負担がある
●美しいパウダー状にすることはかなり難しい
●滅菌処理や真空パックなどができない
A.「自宅墓おくぼ」なら粉骨しなくても手元供養をすることができます。
手元供養品は粉骨を条件としているものが少なくありませんが、粉骨せずご遺骨を分骨するだけで収容できるものもあります。
そのひとつが「自宅墓おくぼ」。
分骨したご遺骨をそのまま2寸壷に収納し、穴の開いたコンパクトな墓石を上から被せるだけなのでご納骨にも手間がかかりません。
「2寸壷にはどれくらい入るの?」というご質問をいただくこともありますが、大きさは直径約6cm、高さ7.5cm程度。喉仏のほか、形が残ったいくつかのご遺骨を入れることができます。
お客様の質問にお答えします⑰「ペットの手元供養の注意点を知りたい」
Q.「愛犬が亡くなったため、手元供養をしようと思っていますが、同僚に『ペットにそこまでするの?』と驚かれてしまいました…。
しかしペットも大切な家族の一員ですから、きちんとご供養したいです。
また、ペットの手元供養をするなら、どんなものがおすすめですか?」
A.ペットの火葬後、80%近くが返骨を希望。きちんとご供養したいと考えている人が大半です。
現代人にとって、犬や猫などのペットは「家族」であり、「パートナー」でもあります。そのため、愛するペットが亡くなった時の喪失感は大きく、ペットロスになる人も少なくありません。
そうした大切な家族である「ペット」について、近年その「弔い方」も変わり始めています。
例えば、埋葬についても古くは土葬が主でしたが、2021年に実施されたインターネット調査によると83%の人が火葬を選んでいます。
火葬を選んだ約8割の人がご遺骨の返却を希望されており、返却されたご遺骨は「お墓」「霊園」「納骨堂」「散骨」など様々な方法でご供養されています。
その供養方法の一つとして近年注目を集めているのが「ペットの手元供養」です。
A.ご遺骨を埋葬せず、自宅に置いてご供養する「手元供養」。
身近でご供養しながら、ゆっくりと悲しみを癒すことができます。
「手元供養」とはご遺骨の一部または全部を別の場所に納骨せず、小さな骨壺やアクセサリーなどに入れてご供養する方法です。
身に着けたり、寝室やリビングなどに置いて毎日ご供養することができるので、愛するペットのそばにいることができ、ペットの思い出に包まれながら悲しみをゆっくりと癒すことができます。
「目の前に手元供養品があるとなかなか忘れることができなくなるのでは?」と心配する人もいますが、無理に忘れるのではなく、ペットと過ごした愛しい日々を思いながら、薄皮を剥ぐように悲しみを良い思い出に変えていく方がペットロスが長引かないとも言われています。
もう一つの注意点は「管理が出来なくなったあとのご遺骨の行き先」です。
飼い主にとって大切な家族であっても、他の人にとってはそうでないことも少なくありません。
ペットのご遺骨の行き先については墓地埋葬法に触れることはありませんが、周囲に迷惑をかけないよう、将来の行き先もあらかじめ決めておくと良いでしょう。
A.ペットの手元供養品はお部屋に置いても違和感のない、
かわいらしいデザインのものが豊富。
ペットの手元供養品として代表的なものはミニ骨壺でしょう。
骨壺と言ってもリビングに置いても違和感のないデザインのものがほとんどで、それにペットの写真を飾ったり、可愛らしい花を添えるだけでも素敵な供養壇になります。
アクセサリータイプの手元供養品もペンダントやネックレス、指輪、ブレスレットなど様々な種類のものがあります。
ぬいぐるみタイプの手元供養品やスタンドタイプの手元供養品もあります。
ペットの個性を一番よく知っている飼い主さんが、愛するペットにぴったりの手元供養品を選んであげてください。
お客様の質問にお答えします⑯「赤ちゃんのご遺骨を手元供養すると悲しみが癒えなくなってしまう?」
Q.「赤ちゃんが亡くなりました。
妻は遺骨と離れがたいようで、手元供養をしたいと言っています。
しかし、親戚から『手元供養をするといつまでも忘れられないからやめた方がいい』と言われました。
無理にでもお墓に納骨した方が良いのでしょうか。」
A.無理に忘れる必要はありません。
悲しみにはしっかりと向き合うことが大切です。
赤ちゃんを亡くすことは、親御さんにとっては身を切られるような悲しい出来事です。
しばらくは何をしていても赤ちゃんを思い出し、テレビなどで他の赤ちゃんを見るのもつらいという方も少なくありません。
周囲の人々にとっては、早く元気になってほしいと思いから『手元供養はやめたほうがいい』とおっしゃっているのでしょう。
しかし、実は無理に忘れるのではなく、きちんと悲しみに向き合い、しっかり悲しむ時間を作っておくことはとても大切なことです。
逆に、周囲に気を遣わせないように明るくふるまっている人は要注意です。
悲しむべき時期に自分の感情にふたをしたせいで、その思いが消化されず、ずっと心の傷として残り続けることもあるのです。
A.自宅墓や手元供養は故人を近くに感じながら、心をゆっくりと癒していくためにおすすめです。
赤ちゃんを亡くしたご両親が「かわいいわが子の遺骨を手元に置いておきたい」と考えるのはとても自然なことです。
ご遺骨の一部、または全部を手元供養や自宅墓に納骨して、心ゆくまでご供養してください。
今は赤ちゃんにぴったりのかわいらしい手元供養品もたくさん作られています。
自宅墓をリビングに置いて、毎日手を合わせたり、話しかけたりするのもいいし、ご遺骨を粉骨してペンダントや指輪となどに入れ、一緒に日々を過ごすのも良いでしょう。
そうした風景は周囲から見ると少し切なくなるかもしれません。
しかしご遺骨を身近なところに置くことで喪失感が薄れたり、故人とのつながりを感じることも多いのです。
手元供養をしながら心をゆっくりと癒すことで、悲しみはきらきらとした優しい思い出に変わり、無理なく次に進むことができるのではないでしょうか。
お客様の質問にお答えします⑮「自宅墓に入れるご遺骨の選び方を教えてください」
Q.自宅墓にしようと思っています。粉骨せず、ご遺骨を分骨して納骨しますが、ご遺骨の部位の選び方が分かりません。どこを入れても良いのでしょうか?」
A.どの部位を入れても良いのですが、喉仏を選ぶ方が多いようです。
自宅墓おくぼは現在ある骨壺の中から、2寸壷の骨壺に入る分だけ分骨してコンパクトな墓石の中でご供養をします。
一般に手元供養はサイズが小さいため粉骨作業が必要なことも多いのですが、おくぼは粉骨せず、そのままの状態でご遺骨を納めることができます。
しかし全てのご遺骨を納めることはできません。
そのためご遺骨の中から遺骨を選んで分骨することになりますが、皆さんからよくご質問をいただくのは、「ご遺骨のどこを選んだらいいのか」ということです。
一般にご遺骨の中で最も大切にされるのが「喉仏」です。ですので自宅墓にもまず喉仏を納骨し、そのほかは形が残っているきれいなご遺骨を選んで入れる方が多いようです。
■なぜ喉仏が大切にされるのか。
ご遺体は火葬後にお骨上げ(収骨)を行い、ご家族・ご親族が専用の箸でご遺骨を拾って骨壷に納めていきます。
その際、崩れないように最後に入れるのが喉仏です。
喉仏というと男性の喉の出っ張った部分というイメージがあるようですが、ここでいう喉仏とはそれとは別で、首を支える頸椎の2番目にある骨のこと。
これは男性にも女性にもあります。
喉仏が大切にされる理由は、その形が仏様が坐禅を組んでいるように見えるからだと言われています。
体の中に仏様が宿っていた名残だという考えで、喉仏がきれいに残ると極楽浄土に行けるという言い伝えもあります。
しかしこれは迷信のようなもので、高齢になったり病気などの問題で、きれいに残らない場合もありますし、それでも全く問題はありません。
■喉仏が分からないときはどうする?
喉仏は曲線を描いているのが特徴ですが、探しても分からないことも少なくないでしょう。
火葬後にはすでに喉仏が分からなくなっていたということもありますし、ご遺骨を保管する間に崩れてしまい分からなくなってしまうこともあります。
喉仏が分からない場合は他のご遺骨を分骨しても構いませんし、それで故人が極楽浄土に行けないということもありません。
ご遺骨のどの部位でも故人の生きた証であり、尊いものであることは変わりがないのです。
■入れるのを避けた方がいいのはこんな場合
しかしご遺骨にカビや傷みがある部分については、他のご遺骨に広げてしまう可能性があるため分骨は避けた方がいいでしょう。
カビなどが心配な場合は粉骨(パウダー化)するという方法もあります。
粉骨は家でもできますが、ご遺骨には発がん性物質などが付着していることもありますし、精神的な負担もかかりますので専門業者に任せた方が無難です。
しかし、一度粉骨をすると元に戻せませんので、粉骨をする際は事前にご家族・ご親族に相談した方がよいでしょう。
お客様の質問にお答えします⑪「手元供養でも戒名はもらった方がいいの?」
Q.実家は浄土真宗の門徒ですが、私は宗教に興味がありません。主人が亡くなりましたが、お墓を建てず手元供養と散骨にします。それでも戒名はもらった方がいいのでしょうか。
A.戒名は仏教徒がつけてもらうもので、仏教徒以外の方はつける必要はありません。
戒名は宗派によって呼び名が異なり、「法名(法名)」や「法号(ほうごう)」と呼ばれることもあります。
戒名(法名、法号)は「亡くなった後にお寺につけてもらうもの」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は戒名(法名、法号)とは仏門に入り、仏様の弟子になった証としてつけられものなのです。
そのため仏門に入った方は生前に戒名をいただくこともあります。
仏教では戒名をつけることで迷わずに極楽浄土に行けるとされており、一般には亡くなった時に戒名(法名、法号)をつけてもらいます。
仏教では戒名(法名、法号)、神道では「霊号」、キリスト教の「洗礼名」など信仰するそれぞれの宗教で名称・内容が異なりますが、無宗教の場合はどれもいただかなくても問題ありません。
■戒名代の相場はいくらくらい?
一口で戒名代といっても金額はまさにピンキリです。
一般的には20万円~30万円程度が相場ですが、いわゆる「院号」であれば80~100万円を超えることもあります。
信心深い仏教徒の方であればそれも高くは感じないかもしれません。
しかし無宗教の方がそれだけの費用を出して戒名をいただくことは無いでしょう。
■戒名がなくても仏式のお葬式はできる?
しかし、菩提寺のお寺にお願いする場合は戒名は必須となりますが、葬儀場に僧侶の手配をお願いする場合は、戒名なし、読経のみで引き受けてもらえる場合も少なくありません。
■無宗教の方の場合は「無宗教葬」がおすすめ。
無宗教葬にしたい場合は、あらかじめ葬儀社に問い合わせてみましょう。
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