お客様の質問にお答えします⑯「赤ちゃんのご遺骨を手元供養すると悲しみが癒えなくなってしまう?」

Q.「赤ちゃんが亡くなりました。
妻は遺骨と離れがたいようで、手元供養をしたいと言っています。
しかし、親戚から『手元供養をするといつまでも忘れられないからやめた方がいい』と言われました。
無理にでもお墓に納骨した方が良いのでしょうか。」

A.無理に忘れる必要はありません。
悲しみにはしっかりと向き合うことが大切です。

赤ちゃんを亡くすことは、親御さんにとっては身を切られるような悲しい出来事です。
しばらくは何をしていても赤ちゃんを思い出し、テレビなどで他の赤ちゃんを見るのもつらいという方も少なくありません。

周囲の人々にとっては、早く元気になってほしいと思いから『手元供養はやめたほうがいい』とおっしゃっているのでしょう。

しかし、実は無理に忘れるのではなく、きちんと悲しみに向き合い、しっかり悲しむ時間を作っておくことはとても大切なことです。

逆に、周囲に気を遣わせないように明るくふるまっている人は要注意です。

悲しむべき時期に自分の感情にふたをしたせいで、その思いが消化されず、ずっと心の傷として残り続けることもあるのです。

A.自宅墓や手元供養は故人を近くに感じながら、心をゆっくりと癒していくためにおすすめです。

赤ちゃんを亡くしたご両親が「かわいいわが子の遺骨を手元に置いておきたい」と考えるのはとても自然なことです。
ご遺骨の一部、または全部を手元供養や自宅墓に納骨して、心ゆくまでご供養してください。

今は赤ちゃんにぴったりのかわいらしい手元供養品もたくさん作られています。

自宅墓をリビングに置いて、毎日手を合わせたり、話しかけたりするのもいいし、ご遺骨を粉骨してペンダントや指輪となどに入れ、一緒に日々を過ごすのも良いでしょう。
そうした風景は周囲から見ると少し切なくなるかもしれません。
しかしご遺骨を身近なところに置くことで喪失感が薄れたり、故人とのつながりを感じることも多いのです。

手元供養をしながら心をゆっくりと癒すことで、悲しみはきらきらとした優しい思い出に変わり、無理なく次に進むことができるのではないでしょうか。

 


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