Q.「兄が納骨堂の管理をしていますが、母が亡くなったため、母と先に亡くなった父の遺骨を分骨して、私の家でも供養したいと思っています。
部屋が狭いので二人分の遺骨を同じ骨壺に入れて自宅墓に安置したいのですが、それは大丈夫ですか?」
A.手元供養だけならご遺骨を一緒にしてもOK。
しかし、ご遺骨を混ぜると、別の埋葬先に移せなくなります。
分骨とは、兄弟やご親族などでご遺骨の一部を分けて、それぞれ別のお墓や納骨堂などに埋葬・納骨することをいいます。分骨して手元供養をすることももちろん可能です。ご兄妹で話し合い、問題なければ分骨の手続きを進めてください。
しかし、ご質問者様のようにご両親のご遺骨を同じ骨壺に入れて埋葬する場合は注意が必要です。
というのも、永久に手元供養ができればいいのですが、手元供養品の管理者様が亡くなったり入院したりして管理できなくなった場合は、中のご遺骨を別の場所に移さなければならなくなるからです。
ご遺骨を別の場所に移すことを「改葬」と言いますが、改葬先に「二人分のご遺骨を混ぜている」と伝えると納骨を拒否されてしまうことも考えられます。
手元供養を行う場合であっても、分骨する際には「分骨証明書」を発行してもらい、同じ骨壺に入れる場合はそれぞれさらし布などに入れてご遺骨が混ざらないようにすると安心です。
A.ご遺骨を分骨をする際の注意点。
ご遺骨の分骨には「①火葬してすぐ、火葬場で集骨する時に分骨をする」方法と「②すでに骨壺に入れられているご遺骨の中から一部を取り出して分骨する」方法の2種類があります。
集骨の際に分骨する場合は、火葬場に分骨証明書の発行を依頼しましょう。
あらかじめ葬儀社などに伝えておくとスムーズです。
証明書は分骨する数だけ必要になりますので、事前に枚数を伝えておくと、火葬が終わるまでに準備をしてくれます。
すでに骨壺に納められているご遺骨から分骨する場合は、市町村の役場で分骨証明書を発行してもらうか、すでに霊園・寺院に納骨をしている場合は住職や墓所の管理者に「分骨証明書」を発行してもらい、管理者の確認のもとでご遺骨を取り出します。
分骨をする際に読経をしてもらう場合は住職にお願いしましょう。
分骨の作業については自分たちですることもできますが、お墓の墓石を動かさなければならない場合は石材店に依頼します。
A.分骨は縁起が悪い?そんなことはありません。
分骨については「遺骨をバラバラにすると故人が成仏できなくなる」「魂が引き裂かれ、五体満足で生まれ変わることができなくなる」などと言う人もいます。
しかし、分骨は昔から行われており、仏教でも信心深い方ほど、遺骨の一部を本山に納骨するなど「分骨」をしています。
お釈迦様の遺骨も八等分にされて、さらに細かく分けたものが何万もの寺院に分配されています。
ですので、分骨が縁起が悪いということはなく、むしろご兄妹それぞれでご両親を丁寧に供養する気持ちは尊いものだと言えるでしょう。
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