Q.「手元供養を考えていますが、遺骨は粉骨しなければならないと言われました。
粉骨って自分でできるんですか?
自分で行う場合の注意点などはありますか?」
A.粉骨は自分で行うこともできます。
しかしご遺骨には発がん性物質が含まれている可能性があるので、お勧めはできません。
粉骨とはご遺骨を細かく砕きパウダー状にすることです。
散骨をする場合はご遺骨を2㎜以下に砕く必要がありますし、ミニ骨壺やペンダントタイプの手元供養品でもご遺骨を粉骨することが条件となっているものも少なくありません。
多くの手元供養の業者は粉骨も行ってくれますが、その分費用が追加されますので「自分でできないのかな?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、自分で粉骨することは可能です。
粉骨を行うことには資格などは必要ありませんし、法律上もなんら問題はありません。
しかし自分で粉骨を行うことはおすすめできません。
その大きな理由は次の2点です。
1.ご遺骨には皮膚炎や癌などの要因とされている「六価クロム」が含まれている場合がある。
ご遺骨を火葬する過程で、環境基準値の数倍から数十倍を超える有害物質の「六価クロム」が生成されることが確認されています。
そのため、ご遺骨に直接触れたり、粉骨する際に微粒子を吸い込んでしまったりすると健康を害する可能性があります。
2.ご家族が直接ご遺骨に手を加えることで、心理的な負担がかかる
ご遺骨を粉骨することは決して悪いことではなく、法律的にも、また宗教的にも問題はありません。
しかし、大切な方のご遺骨を砕いてしまうことは、気持ちの面で抵抗がある人もいらっしゃるでしょう。
無理して自分で粉骨すると心に傷が残りかねません。
A.それでも自分で粉骨したい…という場合はこのような流れで行います。
ご自身で粉骨をする場合はご遺骨の粉塵などを吸い込むことがないよう、「手袋」「マスク」「ゴーグル」などを用意しましょう。
手袋はご遺骨をしっかりつかむためにグリップ力のあるゴムやラバー素材のもので、滑り止め加工がされているものを選んでください。
ご遺骨を砕く道具としては、まず乳鉢やすり鉢を用意し、金づち、木づちなどで砕いていきます。
成人のご遺骨の場合、2㎜以下のパウダー状にするにはかなりの力が必要になります。
自分の手で行う場合は先端の大きなものを使用する方が良いでしょう。
ミルやミキサーなどの器具を使用することもできますが、これまで使用していたミキサーやミルを使わず、新しい器具を購入する方が良いでしょう。
粉骨する前にはご遺骨以外のものを取り除いたり、濡れている場合は乾燥させるなどの作業も必要となります。
こうした作業の道具も必要となります。
A粉骨を自分で行う場合のメリットとデメリット
【メリット】
●費用がかからない
●大切な人のご遺骨を自分の手で粉骨できる
●業者に依頼する手間がかからない
【デメリット】
●精神的な負担がある
●美しいパウダー状にすることはかなり難しい
●滅菌処理や真空パックなどができない
●発がん性物質を除去しないと、健康被害に遭う場合がある。
A.「自宅墓おくぼ」なら粉骨しなくても手元供養をすることができます。
手元供養品は粉骨を条件としているものが少なくありませんが、粉骨せずご遺骨を分骨するだけで収容できるものもあります。
そのひとつが「自宅墓おくぼ」。
分骨したご遺骨をそのまま2寸壷に収納し、底に穴を空けたコンパクトな墓石を上から被せるだけなのでご納骨にも手間がかかりません。
「2寸壷にはどれくらい入るの?」というご質問をいただくこともありますが、大きさは2寸壷は直径約6cm、高さ7.5cm程度。喉仏のほか、形が残ったいくつかのご遺骨を入れることができます。
こちらもぜひご検討ください。
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